
株式会社SHUUEIの決め手は、担当者の素早いレスポンス
関東を中心にノンアセット型の3PL事業や物流現場への人財派遣を手がける株式会社SHUUEIは、2024年4月、太平サクラビルへとオフィスを移転しました。同社は半年という余裕を持って移転先探しに着手。
しかし、思わぬ誤算から焦りが募る結果になったといいます。今回は代表取締役社長の菊地賢一氏に、無事に移転先が決まるまでの詳しいお話を伺いました(以下、敬称略)。
PROFILEプロフィール
株式会社SHUUEI
代表取締役社長
菊地 賢一
「今日の10人」より「1年を通して10人」使ってもらう営業を

― まず、御社の事業内容について教えてください。
私と役員は物流会社の出身です。その経験から、業界の課題を解決できる事業を立ち上げようと始めたのが、このSHUUEIという会社になります。主にクライアントの施設内に人を派遣し、オペレーションを担う3PL(サードパーティーロジスティクス)業務を行っています。
業務の無駄を省き、コスト削減につながる提案をしながら、より適した人財で現場を支えるのが当社の特徴です。この業界では、単に人数を揃えるだけの派遣も少なくありません。しかし、それでは次の依頼につながりませんし、働く側も不安定な立場に置かれます。
当社では、「今日の10人」ではなく「1年を通して10人」を使ってもらう営業を徹底し、派遣スタッフの雇用を安定させることを大切にしています。それが結果的に仕事の質の向上にもつながると考えています。
― 派遣スタッフの教育にも力を入れているそうですね。
はい。例えば、お客様から倉庫の鍵を受け取る際にはグローブを外す、といった基本的なマナーから指導を徹底しています。当たり前のことですが、その積み重ねが現場の印象を大きく左右するからです。
― 御社では「人材」ではなく「人財」という表記を使っていますね。
理由を教えてください。7年ほど前、あるセミナーで「人に材料の“材”の字をあてるのはどうなのか」という話を聞いたことがきっかけです。私自身、昔から人は会社の財産だと考えていたこともあり、その考えに共感し、それ以来、あえて「人財」と表記しています。
担当者から入った一本の電話が風向きを変えた

― オフィス移転を検討された背景を教えてください。
以前も同じく墨田区内にオフィスを構えていましたが、住宅街にあり、交通の面で不便さを感じていました。近くに駐車場もなく、お客様がいらした際には、駐車場がある店までわざわざ出向いて打ち合わせをすることが多くあったんです。
また、2フロア借りていたものの、実際に使っていたのはほぼ1フロアのみ。更新時期が迫る中、より便利で効率的なオフィスに移転しようと考えるようになりました。
― そこからどのような経緯でスリーウェーブにご依頼いただくことになったのでしょうか?
当初は、他で物件探しを依頼したのですが、1ヶ月経っても2ヶ月経っても紹介がありませんでした。退去まで残り3ヶ月となり、さすがにこのままではいけないと焦り、当時入居していたビルを管理する不動産会社に依頼し、その翌週にようやく2件ほど物件の紹介を受けました。
以前お世話になったスリーウェーブの営業担当者さんから「ご無沙汰しています」と突然連絡があったのはその頃のことです。そこからの対応は本当に早く、翌週には5件の物件を紹介され、すぐに内覧へ。結果的に、今のオフィスを選ぶことになりました。
― 物件選びでこだわったポイントはありますか?
やはりアクセスの良さですね。錦糸町駅や押上駅に近く、渋谷へも20分で行けますし、目の前にはバス停もあります。近くには一日停めても千円という安価な駐車場もあり、その立地の良さが決め手になりました。
また、以前は周囲に飲食店がほとんどなかったのですが、こちらには営業や接待に使える店も多く、お客さまがあえて夕方に来社されることも増えました。
― 入居されてから1年ほど経ちますが、オフィスの使い勝手はいかがですか?
とても満足しています。入居当初、天井の蛍光灯がチカチカしていたのですが、管理会社に相談すると翌日にはすべてLEDに交換してくださいました。水回りにも多少の不安があったのですが、そちらも迅速に対応していただきました。
このビルには7つのフロアがあるのですが、他の入居者ともエレベーターで一緒になれば互いに挨拶を交わすなど、雰囲気も良く、非常に気に入っています。
外国人ドライバーの斡旋など新たな“人財”派遣へ

― スリーウェーブを利用した感想を教えてください。
対応が速い。それに尽きます。レスポンスの速さは今までお付き合いしてきた会社の中で間違いなくピカイチです。担当者さんはこちらから進捗確認をする前に必ず連絡をくださいます。
私自身、従業員には「こまめな進捗報告をするように」と普段から言っているのですが、そのあたりの考え方が一緒なんですね。ですから、時間を無駄にすることなく、とてもサクサクと話が進みますし、気持ちよく取引きができます。もしまた移転をする際は、ぜひスリーウェーブさんにお願いしたいですね。
― スリーウェーブで今後オフィス移転を検討しようと考えている方に向けてメッセージをお願いします。
我々は不動産に関しては専門外ですので、スリーウェーブさんのような、要望を伝えれば最適な提案をしてくれる会社は非常にありがたい存在です。
今回も、ブラインドの撤去について何気なく話しただけで、すぐに管理会社に掛け合い、撤去せずに使えるよう手配してくださいました。きめ細やかな対応をしてくださる、信頼できる会社だと思います。
― 最後に、今後の展望についてお聞かせください。
運送業界が深刻な人手不足に直面する中、昨年、特定技能「自動車運送業」が解禁されました。我々は、タイやインドネシア、ネパール、ベトナムなどの送り出し機関とパートナーシップを結び、日本でドライバーとして働きたい外国人を迎える準備を進めています。
ただし、「外国人だから安く雇いたい」という考えの企業には斡旋しません。あくまで、日本人と同等の条件で雇用することを前提としています。今後も、多様な“人財”が活躍できる場を広げていけるよう、チャレンジをつづけてまいります。
まとめ
派遣スタッフが長く安心して働ける環境を整えること。外国人労働者だからといって不当な条件を押し付けないこと。いずれも口で言うのは簡単ですが、実際にその姿勢を貫き、事業を回していくには覚悟が要ります。
「人は財産である」という菊地社長の姿勢が、信頼できる人財を集め、クライアントからの厚い支持につながっているのだろうと感じました。