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東京の賃貸オフィスでインタビューを受ける、株式会社エールの代表取締役の矢島氏

株式会社エールが移転で実感した大きな変化

ガラス張りのオフィスが生んだ
驚きのドラマ

今年10月、「港区みどりの街づくり賞」「港区景観街づくり賞」をW受賞したMita S-Garden。田町という都心にありながら、自然と調和したその美しい外観が大きな注目を集めています。

今回はその2階フロアに入居した株式会社エール代表取締役の矢島英一氏に、移転にまつわる驚きのエピソードを伺いました(以下、敬称略)。

PROFILEプロフィール

株式会社エール

代表取締役

矢島 英一

建築関係の専門学校を卒業後、建築アウトソーシング企業に入社。主に採用や人材管理を担当後、役員に。2014年、株式会社エールを設立。

従業員の幸福を第一に考える建築アウトソーシング企業

株式会社エールのオフィスビルMita S-Garden

― まず、御社の事業内容について教えてください。

弊社では、主に施工管理者と呼ばれる建築技術者をクライアントの現場に派遣しています。業界未経験の人材を毎月20名前後採用し、1カ月間少人数制でしっかりと研修を行った上で現場に配属。定期的なサポートはもちろん、資格取得の支援なども行っています。

今はどこも人手不足ですが、特に建築業界はそれが顕著。昔は未経験の人材を配属するなど考えられませんでしたが、今は未経験でもいいからとにかく現場の力になってもらいたい。そのような声を非常に多くの企業からいただいています。

― 御社が大切にされていることを教えてください。

従業員の幸せを追求することがサービスの向上につながり、やがてはそれが社会貢献へとつながる――弊社ではこれを「エールスタイル」と呼んでいます。いくら会社が成長しても、そこで働いている従業員が幸せでなければ意味がありません。

トップダウン的な考え方ではなく、あくまでボトムアップ的な考え方で、どうすれば従業員がより成長し、より幸福になれるのか。それを最も重視した経営をしています。

移転したことで社内のコミュニケーションが活発に

株式会社エールのオフィスビルMita S-Gardenの内観

― オフィス移転を検討された背景や当時抱えていた課題について教えてください。

これまで弊社では、毎月10~12名を採用して研修を行ってきました。需要も伸びてきたため、もう少し受け入れ人数を増やそうということになったのですが、研修生が研修の内容をどこまで理解できているのかを講師がしっかりと把握するにはやはり12名が限度。そこで、研修のグループを2つに分けることにしたんです。

しかし、以前の事務所には研修スペースが1つしかなかったことから、移転を検討することになりました。

― 移転にあたり、譲れない条件はあったのでしょうか?

採用面でもプラスになるよう、より利便性が高い場所で、「綺麗なオフィスだな」「こういうところで働いてみたいな」と思ってもらえるところがいいと考えていました。

また、すでに働いている従業員がモチベーション高く仕事ができるような環境であることも譲れない条件でした。

― こちらの物件を選んだ決め手を教えてください。

当時の事務所が80坪だったことから、当初はその倍である150~180坪ぐらいの物件を探していました。ちょうどその頃、このビルが完成。建築段階からビルの前を通る度、「ゆくゆくはこんなところで仕事ができたら」と考えていたこともあり、スリーウェーブの営業担当者さんに確認をお願いしたところ、2~4階のテナントを募集中であることが判明。

221坪と予定より少し大きかったのですが、内見した従業員が全員「ここがいい」となり、即決しました。

― なぜ、あえて2階を選ばれたのでしょうか?

3階から上はガラスと壁が交互に組まれた造りになっているのですが、2階だけが全面ガラス張りで開放感があったんです。ちょうど窓の高さに木々が連なっていて、眺めが素晴らしくて。春には桜も見えるんです。

実は今年の春、オフィスでお花見イベントを開催したのですが、開花が大幅に遅れたせいで一輪も咲いていないという事態に。結局、大型モニターに桜の映像を映し、みんなで雰囲気だけ楽しみました(笑)。

― 入居されてから10カ月が経ちますが、特に気に入っている点を教えてください。

社内のコミュニケーションが圧倒的に増えたことですね。以前はフリースペースがなかったため、ランチもそれぞれが自席でとっていました。しかし、今はみんなが集まって食べられるカフェスペースがあります。社内のコミュニケーションが活発になり、それが仕事にも活きているように感じます。

現在、弊社には約500名の従業員がいますが、内450名は現場勤務の従業員です。彼らがいつでも安心して帰って来られる場所、社内のメンバーとゆっくりとコミュニケーションがとれる場所をつくりたかったので、理想通りのオフィスに大変満足しています。

― オフィス移転の効果を実感した驚きの出来事があったそうですね?

実は今年の2月頃、慶應義塾大学に通う学生から突然連絡をもらったんです。彼女はとある企業で早々に内定をもらっていたものの、卒業に向けていろいろと勉強する内に経理や財務の仕事に興味を持ち始めたそうです。

しかし、内定先だとその仕事はできない。悩んだ末、内定を辞退して、改めて就活を始めたという話でした。そんな彼女がアルバイトをしていたのが、このビルの向かいにあるカラオケ店。窓ガラス越しに見える弊社の雰囲気がとても良かったことから、こんな会社で働いてみたいとダメ元で連絡をしてみたそうで。

弊社では当時、経理や財務の募集は出していなかったのですが、会ってみたら非常に優秀な学生だったこと。また後々、財務ができる人材が必要になるだろうと考えたことからすぐに採用しました。この人手不足の時代に、優秀でやる気のある学生が向こうから来てくれるなんて、まさにこのビルに移転できたおかげだと思っています。

目指すのは大きい会社ではなく“強い会社”

東京の賃貸オフィスでインタビューを受ける、株式会社エールの代表取締役の矢島氏ル

― スリーウェーブを利用した感想を伺えますか?

一言で言えば“安心感”ですね。営業担当者さんとは、以前の事務所に移転した時からのお付き合いです。すべてにスピード感を持って対応してくださり、こちらの意向を汲んでさまざまな提案をしてくださいます。

今回も、賃料の交渉なども含めすべてお任せしたのですが、おかげさまで希望通りの条件で契約することができました。

― 今後、スリーウェーブでオフィス移転を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

常にクライアントの目線に立って物事を考えてくださるので、安心して任せられる会社だと思います。

― 最後に、今後の展望やビジョンについて聞かせてください。

私は、大きい会社をつくることには興味がありません。それよりも、強い会社をつくりたいと思っています。世の中の需要が減った時でも社会や組織に必要とされる人間の集合体。それこそが、私の考える強い会社です。

エールに在籍する人間が、どんな状況でも社会や組織、そして仲間たちから常に必要とされるよう、これからも共に成長しつづけていきたいと考えています。

まとめ

カラオケ店でアルバイトをしていた学生さんのお話はまるでドラマのようでした。遠目に見てもわかるほど社内の雰囲気が良いのは、社長が従業員の幸福をそれだけ大事にしているからに他なりません。

ちなみに社長は学生時代、すぐ近くの居酒屋でアルバイトをしており、取締役のおひとりはこの場所に以前あった建築専門学校に通っていたとか。隣には建築会館も建っており、まさにこの場所は建築に、そしてエール様にも縁のある地。不思議なご縁を感じるエピソードの数々に大変驚かされた取材でした。