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東京の賃貸オフィスの利用についてのインタビューに真摯に応じる株式会社ユナイテッドリバーズの代表取締役、沢辺 敦志氏

担当者の専門知識と提案力が鍵に

株式会社美星が理想のスタジオを見つけるまで

アニメを始め、さまざまな音響コンテンツを制作する株式会社美星。 テレビ放映されるアニメを多数収録するなど人気のスタジオを運営する同社ですが、物件探しではさまざまな“初めて”に直面したと言います。代表取締役の野添靖人氏にお話を伺いました(以下、敬称略)。

PROFILEプロフィール

株式会社美星

代表取締役

野添 靖人

役者として芝居に打ち込む日々を過ごした後、30歳で音響制作会社に入社。2019年、株式会社美星を設立、現在に至る。

最大6名まで同時収録可能な広いスタジオ

音響コンテンツの制作や収録を行うスタジオ

― 御社の事業内容について教えてください。

アニメーション、オーディオドラマ、ゲームなどさまざまな音響コンテンツの制作や収録、編集などを行っています。また現在、稽古場のオープンに向けても準備を進めているところです。

― 他社にはない御社の強みはなんですか?

会社の規模がさほど大きくないため、フレキシブルに動けるところでしょうか。自分たちが面白いと思えば誰かの許可をとったり、企画書を通したりといった手間なく、すぐにGOできる。その機動力の高さは大手にはない魅力と言えるかもしれません。

― こちらのスタジオのスペックや特徴を教えてください。

こちらには2つのスタジオがあります。メインスタジオは4本のマイクと20名が入れる広さを有しており、演者を入れ替えながらのアフレコが可能です。もう1つは「ナレーションブース」と呼ばれる小さな1人用の収録スペースですが、ガラス越しにメインスタジオと連携できる設計になっており、最大6名まで同時に収録することが可能になっています。

コロナ禍では別撮りが求められることが多かったため、演者同士がガラス越しに掛け合い収録ができる環境は特に重宝されました。

― コントロールルームもゆったりとしたつくりになっていますが、何か理由があるのでしょうか?

当スタジオでは、よりリアルで没入感のある音響を実現する「Dolby Atmos」を導入しています。このシステムの特性を活かすため、広々としたスペースを確保しました。日本では対応スタジオがまだ少ない中、他に先駆けて導入したものになります。

声優の利便性を考え、多くのスタジオが集まる新宿に

アフレコが可能なメインスタジオ

― 移転を検討された背景について教えてください。

以前は小さなスタジオを一人で運営していましたが、エンジニアが数名入社したのをきっかけに、移転を考えるようになりました。もともとアニメのアフレコができる広いスタジオを持つのが目標だったこともあり、良い機会だと思って動き出したんです。

そんな時、とある老舗スタジオの社長から紹介されたのが、スリーウェーブの担当者さんでした。

― 物件を決める際、譲れないポイントはあったのでしょうか?

実はスタジオには天井高や電気容量、静粛性などクリアしなければならない条件が多くあるんです。しかし、私は当初そうした具体的な条件をよく理解していませんでした。それらをすべてアドバイスしてくれたのが、これまで編集プロダクションやスタジオの案件を多く手がけてきたスリーウェーブの営業担当者さんだったんです。

― こちらの物件を選んだ決め手について教えてください。

天井高や広さに加え、立地の良さも大きな決め手でした。新宿区には多くのスタジオが集まっており、声優さんたちの移動にも便利です。この場所なら確実に利用してもらえると確信し、こちらに決めました。

― 入居されてから2年半ほど経ちますが、クライアントからの反応はどうですか?

東新宿駅からすぐの好立地で、利便性は抜群ですね。1階にはセブンイレブンがあり、買い物にも便利です。

スタジオのコントロールルームがゆったりしていることもあり、クライアントからの評判も上々で、多くの方々にリピートしていただいています。

稽古場探しで感じた運命

レコーディングを行うスタジオ

― スリーウェーブを利用した感想を伺えますか?

担当者さんが私よりもスタジオに詳しく、本当に助かりました。以前、一人でスタジオを運営していたときは、スタジオに必要な諸条件などよくわからないまま「スタジオをやりたい!」という気持ちだけで走り出し、天井高や電気容量、静粛性などはまったく気にしていませんでした。そんな私に代わって、必要な条件をすべてクリアできる物件を探してくださって……ここまでスタジオや音響に詳しい不動産営業の方は本当に稀だと思います。

一般的な不動産営業の方だったら、契約後に「実はスタジオの条件を満たしていませんでした」ということもあり得たわけですから、スリーウェーブの担当者さんに出逢えたことは本当に幸運としか言いようがありませんし、非常に感謝しています。

― 現在、オープンに向けて準備を進めている稽古場についてもスリーウェーブでご紹介させていただきました。とても面白い偶然があったそうですね。

実は5年ほど前から「いいなあ」と思いつづけていた物件があったのですが、場所や賃料の関係でずっと保留にしていました。ところが今回、稽古場探しをお願いしたところ、担当者さんが最初に紹介してくれたのがまさにその物件だったんです。もちろん、私からその話は一切していませんでした。

しかし、こちらの希望をすべて汲み取った結果、選んでくれた場所がそこだったということは、これはもう「借りる運命」なんだと。背中を押されたような気がして、借りることを決めました。もともと稽古場として貸出していたことからビルのオーナーも理解があり、話がスムーズに進んだのもありがたかったですね。

― スリーウェーブで、今後オフィス移転を検討しようと考えている方に向けてメッセージをお願いします。

とにかく、自分の希望をしっかりと伝えることが大事だと思います。希望を伝えれば、スリーウェーブの担当者さんは全力でそれに応えてくれます。ただ仕事として対応するのではなく、本当に親身になってくださるので、安心してご自身の希望を伝えて相談してみてください。

― 最後に、今後の展望について聞かせてください。

当スタジオも運営開始から3年目を迎え、テレビアニメのエンディングに「美星」の名前が載ることも増えてきました。今後さらにそれを増やしていくことが当面の目標です。また、「Dolby Atmos」の本格稼働にも力を入れていきたいと考えています。

稽古場では3月に杮落とし公演を予定しています。「稽古する場所がない」「お金はないけど舞台をやりたい」——そんな若い役者たちの夢を広げる場にできたらと思っています。こうした場を提供できるのも、スタジオを順調に運営できているから。そのことに感謝しながら、これからも挑戦をつづけてまいります。

まとめ

かつて舞台に立っていたからこそ、今度は自分が力を貸す側になりたいという野添社長。その強い想いが、憧れていた物件へのご縁を生んだのだと感じました。稽古場で練習を重ね、やがて夢を掴んだ若者が、美星のスタジオでプロとして収録に参加する。そんなドラマが実現する日を楽しみにしています。